桑原聖美展
-詠草日記ー (北岡技芳堂)は、
おかげさまで無事に終了いたしました。
「白鳥」 絹本彩色
*芸事の女神でもある弁天さま。私たち絵描きにとっては憧れでもあり親しみもあり。インド神話名ではサラスヴァティー、白鳥はサラスヴァティーの乗物でもあります。
日本の神話にも白鳥伝説があるように、白く優雅な姿は神々を思わせるのでしょうか このたびの個展・詠草日記は、
あなたが居てくれるから、今ここに居られることを切に感じました。
見守ってくださり楽しみにしてくださり、ときにご助力を賜り・・・
コロナ禍で心も体も世界も不安定になる中、
皆様、より優しく強くなられていて尊敬いたしました。
また、動じなく淡々と楽し気に制作を続ける絵描き友人たちの姿にも励まされました。
逝ってしまった知人達からは覚悟も賜りました。
私は恵まれていると思いました。
(__ 実のところ、しばらくの間、体調もすぐれず描けなくてしんどかった。
コロナ禍に尊敬する少しお世話になった方(フランスの著名な画家)の訃報を受けたり、
事実コロナ感染が原因で知人を亡くしたり、友人たちが職を失ったり、
私自身も極端に副業の収入がなくなったこともあり明日の生活もままならず、
これで良いのか迷いぐるぐる想いをめぐらせていた、何か私は間違っているような気がして。何か夢のようで悪夢は寝てるうちに終わっていくなんてへんてこな思考にもなりましたが、なかなか夢はさめてくれない。体も精神もますます不調になり描けなくなっていました。何枚ボツにしたのかしら。墨、水墨には、もともとそういう性質があるのですが、自動書記風に水の流れやシミで描いたり、支持体が変わればと和紙に限らずいろいろな紙を集めたりもしました。それはそれで密かに楽しめましたけれど。)心から感謝いたします。
ありがとうございました。



反魂香 絹本彩色 軸装
最終日、最後のお客さまはお会いしたかったスペシャルな方々でした。
お名前を書いても迷惑ではないかしら。
浅井カヨさん、ご主人の群修彦さん(音楽史研究家)、奈良から来てくださったあきよさん。お写真に入るのはご遠慮されたけれど、フレンチDJのIさん。しあわせな見納めになりました作品たち。
また、きれいなお花や大好物のお菓子もたくさん差し入れを頂きました。
まだまだ出掛けにくい状況だったことと存じます。
このような時期に沢山のご来廊を心よりありがとうございました。

歌が詠めない私の描く、詠草日記徒然。
やっぱりね、きれいなもの、優しいことは、純粋を追求することは、
それだけで素直に素敵、
そう思い正すようになりました。
春の肖像・未完の肖像 紙本・日本画この絵は、可愛らしい方にお持ちいただきました。
まさにその日に、想いを受け取るように、この絵に纏わる静かな不思議な物語がございましたので載せておきます。
春の肖像・未完の肖像 部分秋のある日、天高く澄んでゆく青空
心からの感謝をこめて
そして、再びお目にかかれますように
桑原聖美
Satomi Kuwahara
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